ももかめ日記

クサガメしゅうこ🌼さん♀。クロクサもみじ🍁♂。マレーハコガメさくら🌸♂の飼育日誌と趣味のバド🏸。その他気まぐれに思いついた事を綴っていきます。よろしくお願いします。

捨てる神あれば拾う神あり🏸後編

中学生になったといっても周りの状況は至って変わらない

田舎の小さな町でひとクラスしかないので友達もそのまま持ち上がり

変わるのは中学生になったという事 そして勉強が難しくなり、定期テストが始まり部活が始まるということ

新しい担任の先生を息子は 面白くていい先生だとはっきり言ってきた

それは良かったと思ったし、初めから凄い先生だった

実際4月に入ってまもなく行われた家庭訪問で先生が息子の性格をズバリ当てて、

そこを伸ばして行きます!と言った事だ

先生と息子はまだ出会ってまもないし、ほかに生徒はいるのになぜわかる??

と驚いた

先生は私が話す事を細かくメモをしていた f:id:momokamem:20210313093551p:plain 担任でもある先生はそのままバドミントン部の顧問でもあった

コーチが嫌すぎて練習に行くまでに頭を抱えるようにまでなっていた息子

勉強やテスト、部活にJr.の練習と忙しい日々

次第に遠のくJr.練習 行けない日々が続いていく

意を決して行った練習で

Jr.の練習に来い 来ないから負けるんだみたいな事を言われ始めていた

しかし中学部活の外部コーチにやっぱりきたそのコーチは部活で問題を起こしていたのだった‥

部活とは学校の一環であり、教育する場所でもある 当然バドミントンをやった事がない子達もいる 経験者もいる

その中で息子の一つ上で一緒にJr.やってたが中学生になって辞めた子に対するひどい扱い‥

何が気に入らないのかわからないが お前らはみてやんねーと言い、はじで打ってるように命じひたすら壁打ち

中2の子達を見てあげず 自分が指導する小学生を連れてきて練習する

部活の場所で?? なぜ中2がはじで練習して、小学生がコートで練習できるのか??

なぜこんな横暴が許されるのか

息子には 今はセンスでカバーできているが練習来ないならやめちまえ と再び言われたそうだ

昔の指導者って体罰とともに暴言も容赦なく吐いていたし、でもそれに打ち克てないのは根性がないからだみたいな風潮だったけど

今はそういうのは古い

暴言は今も昔もあってはならない あるとしたら、、、信頼関係が構築されていればこそだ

私の兄は野球やっていて監督から体罰や暴言をされて悔しくて今も心に残っているそうだが、それがあったから今までやってこれたのかもしれないと言っていた

大人になってからわかることも多いが‥

そしてやっぱり事件は起こった‥

夏の大会を控えた夏休みの部活練習 その日は熱中症警報が放送されるほどの猛暑日だった

とにかく屋内で過ごすようにとアナウンス そんな日に練習かよって思ってた

中学の体育館から近い我が家だった 聴こえてくる救急車の音!!

やっぱり!!!

居ても立っても居られず体育館へ向かうと 救急車がすぐに出発

廊下に倒れ込んでいた生徒たち‥ 呆然と立っていたコーチ

大丈夫?? 倒れていた子に話しかける

顧問の先生は救急車に乗って行ったようだった

熱中症で倒れた子は2人

息子に話を聞くとひたすらフットワークの練習してて頭がクラクラしたと 自分も倒れる寸前だったとのこと f:id:momokamem:20210313093639p:plain 後から聞いた話だが倒れた生徒の親御さんに先生がひたすら謝っていたそうだ

仕方がないとはいえ、こうなってしまうと学校の責任に問われる

点滴をしてもらい、その日のうちに良くなったそうだ

その日の夜のニュースで流れたのは言うまでもない

部活中に生徒が熱中症で倒れたと‥

コーチはというと病院に行く事もなく その後良くなったとはいえ生徒に対し大丈夫か?の一言もなかったそうだ

わかってる、こいつはこういう奴だ やっぱり本性が冷たいと改めて思った

そんなで、生徒の信頼を得る事は難しい 息子も下手くそだの辞めちまえだと言われ なにくそと奮起できるタイプでもなく‥

でもうまくなったと褒めてくれるコーチもいると喜ぶ姿もあった

うまくなりたいと思う中で思うように成長できないのは当たり前のことだけど、渦中にいる本人は不安で不安でたまらない

でも勝ちたいから頑張る その背中をそっと押すどころか、途中で蹴りを入れてくるようなやり方のコーチ

もう部活には関わらないで欲しいと心底思っていたある日、ひどい扱いを受けていたお母さんがこれでは困るからと保護者会開くから協力してくれないか?と

もちろんです!

そして保護者会が開かれ今までの事を言った

中には少し叩かれた方がいいみたいな保護者もいたがやはり事態が重く、その後コーチは自ら辞めた

顧問である先生が色々言ってくれたようだがあまり伝わらなかったようで街で会っても先生を無視したという!!

なんて奴!そんな挨拶もできないような幼稚な奴にバドミントンなんて教えてもらいたくない!!

自分にとって不当な処分だったようだ なんて奴‥

外部コーチはやめたのにその後もひょっこり部活にきてしれっと練習に参加するという事も続いた

誰の許可を?? 校長先生が許すはずがないのに?

教育委員会のトップである、Jr.のコーチの許可をなんと取ってのうのうと練習にきたという!

なんて奴だ!

コーチもコーチだけど、教育委員会トップもおかしすぎる

そいつに代わって新しく外部コーチになったコーチがいるというのに!

先生も知らなくてびっくりしたという 先生がもうこないで欲しいと言ってくれたから助かった‥

それからずっと行けない状況が続いていたJr.を息子はやめた

辞めるにあたってやめたら色々言われる事は先輩を見ていたから一目瞭然であった

やめたら負けだ だから練習に来ないやつは辞めちまえ 辞めるって事は悪いこと 辞めるって事は弱い人間

そんな風潮がまかり通っているJr.

でも足が向かなくなってしまったのだから辞めるしかなく

自分の記憶からあのコーチを消し去りたい なかった事にしたい Jr.なんて大嫌いだ‥

まだ12歳そこそこの子どもにそこまで言わせるとは‥

そんな時先生が 辞めてもいいんじゃない? お前なら辞めたとしても部活だけでも大丈夫だと思うよ

あのJr.は教育があまりなっていないね

先生の声かけもあり辞めますと言い行った時

何しに来たんだという雰囲気のコーチ陣 冷たい態度

それが子どもに対する態度かと思ったがぐっと我慢

どのコーチも冷たかった

辞める事がそんなに悪い事なのか? 5年も在籍した子どもに対する態度?? テスト前は勉強を優先したいという息子の話もあまり耳を傾けてもらえず

ただ練習にこいというだけ

バドミントンは強くなって欲しいと思っていたけど やっぱり勉強を疎かにしてバドミントンの練習を優先させるのはおかしいとは思ってはいた

何が大事ってまず勉強ありきじゃないの? テスト前に勉強したいって思う事の何がいけないの? f:id:momokamem:20210313094658j:plain 自分が中学生時代、勉強してこなかったのか知らないが これは息子の人生でありあなたの人生とは違う

良くある事だが 保護者がそのスポーツに熱中しすぎて そのスポーツしかその子どもにやらせてこなかった場合

勉強もせずにスポーツ一本で行く事の危うさ

待ち受ける受験という壁 スポーツ推薦で行ければラクだけど やっぱり勉強もきちんとやるべきなのでは?

私は 勉強だけはやっておいた方がいい 自分のために

これを繰り返し息子に言ってきた

何の役に立つかはわからない 無駄になるかもしれない でも 勉強は努力すれば必ず結果がついてくる

でもバドミントンは 努力したからって 日本代表に誰でもなれるのか?といったら

なれない‥

Jr.をやめたから弱くなったと言われたくなかったようで 息子とともに自主練に励む日々は続いた

私のつてで練習に参加させてもらったりもした

そして新しいコーチと先生の元 今まで勝てなかった相手に勝つことができたりした

もしあのコーチがいたらどうなっていたのだろう そう思う事がたくさんあった

先生は落ち込んだ息子を励ましてくれた

バドミントンは素人の先生だったけど どうしてこんなに情熱を向けられるのか?と

お前がチームのエースとして引っ張って言って欲しい 中1だけどエースだと思ってる

そう言い、団体戦の時はシングルスに選ばれた

中1の終わり自分もダブルスがやりたいと言ってた息子

先生にも相談した 色々なダブルスのペアを組めるほど人数が揃っていたのは幸運だった

何回か練習を重ねたり試合したりするうちに団体戦を勝ち抜くには 強いダブルスを2組作る必要があると考え

一つのダブルスに息子をコンバート、ペアは今まで組んだ事がなかった先輩とになった

それからの息子は息を吹き返したようにイキイキとなり、バドミントンに再び集中できるようになった

中2と中3のダブルス 中3の先輩にとっては夏の最後の県大会

その試合は今まで見たことがない息子の姿だった とても楽しそうにバドミントンをしている f:id:momokamem:20210313082732j:plain 先輩がミスしたら、肩を回して励ます 重要な場面でヒソヒソ 息子がミスしたら、先輩が笑ってドンマイ!と肩を叩く

先輩のお母さんは 息子くんと組ませてもらってうちの子が変わった ありがとうと言っていた

いや、こちらこそ先輩と組ませてもらってありがたい!!のだ

団体戦は準優勝だったけど もっと上の大会に出られる事になった

その大会では初戦で負けたけど 息子たちのダブルスだけは勝った f:id:momokamem:20210313082751j:plain その中で先生が ダブルスはお互いが心から信頼しあってないと本当に大切な場面で勝つことはできない

先輩だからと遠慮せずにアドバイスをし、先輩と勝ちたい!という気持ちを出してくれた

苦しい時にお互いを支えられるメンタリティー。最高のペアだったと褒めてくれた

本当に痺れる試合をありがとうと

先輩もまた息子に対して感謝しかないと卒業する時に言ってくれたそうだ

息子いわく先生のトレーニングはとても厳しいと言っていた でもめげずについて行ったのは

先生を心から信頼しているからだ

先生は先生だけど休み時間などは生徒と一緒になってはしゃいで話したりする先生

こういう所からコーチとは違うのだ

中3になり、再び先生が担任となった 先生は息子が中2の時、自信を持って欲しいのと

ここぞという時に頼りになる存在で息子をキャプテンに任命した f:id:momokamem:20210312175755j:plain 後輩が言う事をきかず、同級生も不真面目にやるなど苦労もあったようだ

先生が離任して他の学校に行ってしまったらおしまいだ‥と嘆いていた息子

それが免れ再び担任に返り咲いた日は 親子で歓喜した!!

やったーーーー!!!

良かったーーーー!!!

ちょうどその頃コロナで休校であったが

先生が担任なら早く学校に行きたい!とまで言っていた

子どもでも大人でもその上に立つものが誰なのか?で状況は全く違うものになるのである

中3ではほとんど練習ができなかった コロナで 大会も中止になるのかと思っていたけど 最後の夏の大会は開催された

保護者は見に行くことはできなかったが 息子いわく

団体の決勝は今までで1番のできだったと振り返っていた

息子たちの代で県大会団体で優勝というコーチが言っていた目標はコーチ不在でも成し遂げる事ができた

そのままその上の大会でどこまで結果が出せたのか? それが見たかったけど‥

息子は去年行けたし、先輩と結果出せたしそれでいいよと言っていた

先生は県大会で優勝し、有終の美を飾った息子たちを褒め称えた f:id:momokamem:20210313100933p:plain バドミントン素人の自分がすごくいい思いをさせてもらった この中学でバドミントンと出会えた事に感謝したいと

そしてキャプテンを務めた息子に

キャプテンはしんどかったよな、でもお前が一生懸命やるからみんながそういう姿勢になれた

後輩たちもお前がキャプテンでよかったと言っているよと

苦労したけどこれからの糧になるって

同じ平成生まれの若いコーチと先生 少し先生の方が年上だが

教育のプロである先生とコーチを比べるのはナンセンス?

いやいや‥

教育のプロでも???な先生はいるし

バドミントンのコーチ バドミントンの素人先生

人間関係が希薄になっていく時代の中で

子どもに関わる大人の存在がその子どもを左右してしまう事が 思春期の時期はあるということ

親である自分もしかり

親も学校も先生も何もかも信じられず 盗んだバイクで走り出す ゆくあてもわからぬままと

尾崎豊が歌ったように

大人の言動一つ一つに敏感に反応して葛藤するのだ

大袈裟だが一度信頼を失うと

全てを否定してしまう そんな危うさがこの頃の子どもにはあると思う

バドミントンだけでなく 人としても成長してほしい

コーチと先生は同じ事を言っていたが

やってる事が全く違っていた

挨拶もできないような

子どもが試合後に負けて悔しいのに コーチの元に駆け寄りアドバイスを求めているのに

プイッと子どものように怒って体育館から出て行ってしまうような幼稚なコーチの話なぞ

それから聞くわけもないのだ

試合中ミスをするな???

そんな事は小学1年生でもわかる事だ

ミスをしないようにするにはどうしたらいいのか?指導するのがコーチの役割でしょ

なぜあなたが子どもの試合中にカッカして舌打ちするの?

子どもはただでさえ緊張している 試合中は冷静になれない

冷静な立場にいるのに冷静にならず、カッカして自分の怒りを子どもにぶつけるなんて

あってはならないー!!

今でもあの試合はコーチによって潰されたと思っている

そんなコーチについて行きたいなどと 思うはずがない

ミスばかりを責め、褒める事を知らない愚かな指導者!

バドミントンはうまいかもしれない 強いかもしれない

だけどただそれだけだ

こうして溺れかけた息子は先生によって救出され なんとか立ち直った

先生という存在がいなかったらバドミントンやめていたかもしれない

今でもバドミントンに対する情熱を半分失ってしまったけど

バドミントンやっていたから、受験の時は大きなアドバンテージになったし強みにもなった

まさに捨てる神あれば拾う神あり

これからバドミントンやるなりやめるなり本人の好きにしていいとは思うが

一つ言える事は

確実にバドミントンというものが息子を支えてくれる一つということ

本人がわかってるかどうか定かではないが

私はそう思っている